2022年度は第4期中長期目標期間の初年度に当たりますが、原子力を取り巻く事業環境には大きな変化が見られました。特に2022年秋以降、岸田首相が主唱するGX(グリーントランスフォーメーション)政策の中で、2050年度のカーボンニュートラルの実現に向けて原子力を最大限活用するという方針が示され、安全が確保された原子力発電所の再稼働、より安全性、効率性を高めた革新的軽水炉の開発、同じく高温ガス炉や高速炉といった次世代革新炉の開発もその俎上に乗っております。
これらの国の方針は、考え方として第4期中長期目標において包摂されていますが、改めて原子力機構に与えられた任務の重大さをしっかりと受け止め、着実にその任務を遂行するための体制整備を行ってまいりました。 2023年6月
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構理事長小口 正範