東ソー株式会社 CSR

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研究開発・知的財産

研究開発戦略

取締役 常務執行役員 研究企画部長 土井 亨
取締役 常務執行役員
研究企画部長

土井 亨

東ソーはCSVの考えのもと、これまでにない新しい価値を持つ革新的な研究開発による、SDGsを踏まえた社会課題解決型の製品創出を目指して取り組んでいます。
基本方針として、前中期経営計画から「ライフサイエンス」「電子材料」「環境・エネルギー」を重点3分野と定め、積極的な投資を行っています。また、研究開発を加速させ、事業部と研究所の連携強化を目的に、技術分野別・機能分野別の体制を構築しています。研究開発の企画や立案を行う研究企画部の管理下に、既存事業の製品開発を支える事業系研究所、基礎技術や新分野を担うコーポレート系研究所を配し、シナジー効果を生み出していきます。

  • Creating Shared Value(共有価値の創造)
    社会課題の戦略的な対応が企業の長期的な成長にも寄与するという考え方。

知財戦略

執行役員 法務・特許部長 小川 宏
執行役員
法務・特許部長

小川 宏

知財部門は3つの基本方針を掲げ、利益を生み出す「エンジン機能」、権利行使・技術差別化の「メンタリング機能」を備え持つ組織を目指し、事業部門・研究部門と連携しながら、将来の企業価値を高める知的財産の創出を加速しています。
スペシャリティ事業の権利化では、事業のグローバル展開を踏まえた知財管理を図っています。また、技術差別化の代謝、脱炭素のオリジナリティ追究では、調査解析力を強化しています。組織連携、DX推進を進め、成長実現への知財貢献を目指します。

基本方針
  • スペシャリティ事業保護に機能する知財拡充
  • 新規の技術差別化要素の創造
  • 脱炭素、新規事業創出のための知財解析深化

研究開発・知的財産の取り組みを通じて提供する価値

研究開発・知的財産の取り組みを通じて提供する価値

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TopicsMIセンター設立

東ソーは、2023年4月1日、東京研究センターを主拠点としたMIセンターを設立しました。MIセンターは、MI技術により研究開発を加速します。独自のMI技術構築により、東ソーのDXの一翼を担い、SDGsに掲げる社会課題を解決する製品の提供を加速することで、スペシャリティ事業の営業利益1,000億円超に貢献します。

  • MI:マテリアルズ・インフォマティクス

研究開発の加速

MIは、AI・機械学習や計算科学シミュレーションを用いて計算機のなかで仮想実験を行うことで、開発を大きく加速することができます。これにより、膨大な探索対象から最適な材料を見つけ出すことができるため、革新的な材料の創出が期待されています。
東ソーのMI技術の強みは、当社事業領域に対応した、有機、無機のほか、高分子、生体(バイオ)などの幅広い材料に関する独自データの保有にあります。また、大学などの外部機関と連携して高度MI技術の導入を進めています。これにより、材料開発スピードは4〜10倍に加速し、また、研究員が思いつかない化合物の提案など、MI活用による成果が現れています。
設備面では東京研究センターにMI計算用の大型のクラスター計算機を導入しており、今後も計算需要に合わせて順次増強していく予定です。

  • 大型クラスター計算機(東京研究センター内)大型クラスター計算機(東京研究センター内)

MI専門人材の育成とMIの社内浸透

MIを有効活用していくために、MI専門人材のニーズは高く、今後も積極的に採用していきます。現在は、東京研究センターだけでなく、南陽、四日市の研究所にもMI専門人材を配置しています。さらに、7研究所の各グループにMI推進者を選任し、MIの社内浸透を図っていきます。
また、研究員の教育を重要視しており、提携大学による階層別データサイエンス教育を導入しています。さらに、JACI(新化学技術推進協会)やアカデミア(TAC-MI)による実践型教育をはじめ、MIツールの導入やオンデマンド教材の活用など、研究員へのMI教育を強化しています。

MI推進体制

MI推進体制